鶴崎踊は1560(永禄3)年ごろ、当時の豊後の国主「大友義鎮公」(後の大友宗麟公)のため、
重臣の戸次鑑連(後の立花道雪)が、京都から踊り子を招き、「三つ拍子」という踊りを踊らせたのが始まりといわれ、約460年以上前から踊り継がれてきた歴史ある踊りです。
大分市の鶴崎地区は昔から芸能が盛んな場所だったため、
踊りはいつしか地元の盆踊りとして定着しました。
1914(大正3)年に鶴崎駅が開業すると、鶴崎以外の場所から踊りを見に来る人が増え、
鶴崎の地の踊りであることから「鶴崎踊」と呼ばれ始め、
徐々に呼び名が広まっていったといわれています。
1924(大正13)年には、歴史ある鶴崎踊を地元で大切に守っていこうと、
「鶴崎おどり保存会」が発足されています。
ちなみに、1986(昭和61)年には、国指定無形民俗文化財に指定されています。
鶴崎踊は、しっとり優雅な「猿丸太夫(さるまるだゆう)」と、
軽快なテンポの「左衛門(さえもん)」の二つからなる大分を代表する踊りです。
横笛や胡弓(こきゅう)などの囃子の音色と唄に合わせ、
色とりどりの華やかな衣装で踊る様は、まさに豪華絢爛な一夜の花絵巻。
見物に訪れた観衆の心をひきつけます。ここでちょっとおせっかいな情報です。
鶴崎踊は、かつて各町の若連中が主催し、盆の前後にそれぞれの町筋の道路に屋台を設けて踊られ、
昔から仮装踊の傾向があったのですが、大正期からは一か所にまとまって盛大に踊られるようになり、
老舗の先代の初盆の供養踊をコンクール形式で行ったところから、
この仮装踊が一層盛んとなって今日に至っているそうです。
本場鶴崎踊大会は、毎年8月のお盆過ぎの土曜日と日曜日の2日間、大分市内の鶴崎公園グラウンドで開催されていますが、今年は、鶴崎おどり保存会の創設100周年の記念の年。
会場を例年の鶴崎公園グラウンドから、鶴崎駅入口交差点~中鶴崎二丁目交差点
(国道197号)を歩行者天国と変更し、「鶴崎おどり保存会創設100年記念」と銘打って、
8月24日(土)、1日のみ盛大に開催され、優雅な踊りが披露されます。
詳しくは、鶴崎おどり保存会ホームページをご覧ください。