大分市の観光地というと、おサルの高崎山です。よくある動物園のサル山と違って、野生のサルに餌やりをしているので自然の状態で見ることができます。
B群とC群の二つの群れのサルたりが入れ替わりでオリのない寄せ場に集まり、観光客のすぐそばまでやってきます。野生のサルといえば怖いイメージがあるかもしれませんが、高崎山のサルはおとなしいから近くで見ても大丈夫です。それにいつも専属のスタッフが、ユニークな言葉でサルの案内をしているので楽しく見ることがでます。
これなら、小さいお子さんだって安心して見物できますね。
そして、こちらは「幸運の股くぐり」?サルが、足の下を通ったら、良いことがあるとか・・・。
ここで、ちょっとおせっかいな情報です。
高崎山自然動物園は、昨年(令和5年)3月に開園70周年を迎えた歴史ある動物園です。
開園のきっかけは、1945(昭和20年)ころ、高崎山に自然生息していたサルが周辺農家の作物を荒らし農家に被害を及ぼしていたため、当時の大分市長上田保(故人)が、なんとかサルを手なずけ、観光資源をもたない大分市に、別府へ来る多くの観光客を引き寄せることができないかと考えたのが始まりです。
1952(昭和27)年11月にサルの餌やりがはじまり、上田市長が池のコイが手をたたけば寄ってくるのをヒントに、ホラ貝を吹き鳴らして試みましたが、なかなかうまくいかなかったようです。
そんな折、高崎山の麓にある万寿寺別院の大西真応和尚(故人)のアイデアで餌をさつま芋に変更したところ、徐々に人間を警戒していたサルたちも餌を食べるようになり、ついにサル寄せに成功しました。
そして、1953(昭和28)年3月15日に、いよいよ「高崎山自然動物園」としてスタートし、
「子どもは10円、大人は子ども並み」のユニークな表現の入園料で開園しました。
こうした物語を経て、開園したのが「高崎山自然動物園」。
70年もの歴史を持ち、伝説のボスザル「ベンツ」をはじめ、ピーちゃんやシャーロットなど数々の人気ザルで常に話題を提供する「高崎山自然動物園」は、やっぱり大分市観光の目玉です。
高崎山は、これからが出産シーズンです。生まれたての赤ちゃんザルの可愛さには、とても癒されますよ。