全国的なブランド魚「関あじ・関さば」の故郷として知られる佐賀関は、大分市の東端に位置し、三方を海で囲まれた自然豊かな地域で、美しい景観の日豊海岸は国定公園にも指定されています。
今回は、2024年3月23日(土)に大分市観光協会が佐賀関で開催した、「第3回ONSEN・ガストロノミーウォーキングinさがのせき~関あじ・関さばの郷を巡る旅~」のレポートとともに、関あじ・関さばだけじゃない佐賀関の魅力の数々を紹介します。
ちなみに、ONSEN・ガストロノミーウォーキングは、「めぐる・たべる・つかる」をテーマとしたツアーで、その地域の歴史・自然・文化などの観光スポットを巡りながら、ガストロノミーポイント(立ち寄りスポット)で、地元の自慢の食、地酒などを満喫することができます。
■佐賀関伝統の「鯛つりおどり」でお出迎え
ツアー当日は、少し曇り空な天気でしたがスタート地点の佐賀関市民センターで、地域の皆さんによる佐賀関伝統の「鯛つりおどり」を披露。「鯛じゃい、鯛じゃい」という威勢のよいお囃子とともに参加者の皆様を出迎えます。
そして、古くから地元で愛されるおやつ「うす焼き」で、“めぐる”と“たべる”のスタートです。
■300度の海のパノラマを堪能 「JX金属 関崎みらい海星館」
まずはバスで、佐賀関半島の突端の高台にある「JX金属 関崎みらい海星館」に到着。ここでは、豊後水道や遠くは四国の佐多岬半島など300度の海のパノラマを堪能できます。
ここでの“たべる”は、佐賀関の人気からあげ店「丸和味揚店」の「から揚げ」です。大分市は鶏肉の購入額と消費量が日本一。とり天も美味しいですが、から揚げも絶品です。
■風光明媚な佐賀関半島の海沿いをウォーキング
JX金属 関崎みらい海星からウォーキングのスタートです。
佐賀関半島を歩く約9キロのコースで、「関あじ・関さば」の郷、豊後水道を間近に眺めながら、日本の渚100選に選ばれた黒い石の海岸「黒ヶ浜」や国の登録記念物に登録された姉妹岩「ビシャゴ岩」などの景勝地を巡ります。
■佐賀関の海の幸づくしで、おもてなし!
“たべる”のメインは何と言っても、「関あじ・関さば」です。
ウォーキング途中にある佐賀関漁港の生け簀に隣接する関あじ・関さば直売所で振る舞われたのが「関あじ・関さば寿司」です。
関あじ・関さばを贅沢に使った握りずしで、地元でしか味わえない逸品で、佐賀関特産の海藻クロメを使った「クロメ汁」と一緒にいただきました。
そして、富士見水産さんでの「関ぶりのりゅうきゅう」、「関あじ入りのじゃこ天」と、まさに佐賀関の海の幸づくしです。
■大分市内唯一の日本酒も
“たべる”には、地酒も楽しめます。大分市内唯一の蔵元「倉光(そうこう)酒造」とういう老舗酒造の日本酒で、沙羅・光樹・双樹をはじめ、今回は特別に大分市産米を原料米としたこだわりの6種をご用意しました。
■蛸立ち祈願の神社?「早吸日女神社」
早吸日女神社(はやすいひめじんじゃ)は、蛸(たこ)の絵を奉納し、一定期間蛸を食べずに願い事をすると成就するといわれる「蛸断ち祈願」を行う全国でも珍しい神社。浦島太郎などのユニークな瓦を探すのもおすすめです。
近くにある老舗和菓子店、高橋水月堂の「関あじ・関さば最中」をいただきました。関あじ最中は、やや大ぶりで小豆のつぶ餡に羽二重餅を挟み込み、関さば最中は、やや小ぶりで小豆のこし餡です。
■ツアーは、佐賀関づくしの旅!
ツアーの最後に訪れたのは「道の駅さがのせき」です。ここには地元のグルメはもちろん、岩場までの階段があり豊後水道の雄大な海を間近に感じることができます。あこや真珠のガチャも人気で、ピアスやネックレスなどがなんとハズレなし!
そして、ツアーのしめには、人気メニューの「クロメたこ焼き」でした」。
今日一日は、まさに佐賀関づくしを満喫の旅でした。
■ゴール後は、大分市自慢の温泉で
大分市の温泉は、「大深度地熱温泉」と呼ばれ、地下600~800メートルほどの深層に貯留し、琥珀色なのが大きな特徴です。古代の植物に由来する炭酸ガスを含み、入浴後は肌がすべすべします。
今回は、別府湾を一望できる温泉から老舗温泉まで4か所の入浴券付きです。
ONSEN・ガストロノミーウォーキングのレポートは、いかがだったでしょうか。
今回のツアー参加者は91名で、東京、大阪、高知、福岡、長崎、熊本など県外からの参加も多く、大好評で、佐賀関ファンになっていただいたと感じています。
佐賀関には、今回紹介した以外にも多くの魅力があります。
実は、昔ながらの漁師町で、どこか懐かしい風情が漂う町並みから、映画などのロケ地としても度々選ばれているんです。
今年3月1日から全国ロードショーされている杉咲花さん主演「52ヘルツのクジラたち」にもロケ地として、今回のコースのビシャゴ岩や佐賀関漁港などのほか、佐賀関の数多くの風景が登場します。
スクリーンに映し出される佐賀関の魅力をご覧になって、ぜひ、佐賀関を訪れてください。