【富春館】 大分市戸次町にある帆足本家は、400年以上続く旧家。
12世紀初め玖珠郡に興り、農業のかたわら造酒を業として財をなした家です。
現在の母屋「富春館」は1863年(慶応元年)臼杵の名棟梁高橋団内の作で、式台付玄関など武家の家構えが特徴です。
館号の「富春」は帆足家醸の銘酒を意味しており、頼山陽によってこの名が伝えられました。 もう一つの顔として、江戸時代には、儒学者 頼山陽や豊後南画家 田能村竹田、帆足家九代目の帆足杏雨など多くの文人墨客を受け入れた家でもあります。富春館には、当時の文人画家田能村竹田が幾度となく訪れ、帆足家の為に絵を描いています。
近年では、湯川秀樹、川端康成、野上弥生子など多くの文化人が掛け軸の虫干しを拝見に来訪されました。
現在田能村竹田やその仲間たちの豊後南画は大分市美術館に「富春館コレクション」として常設展示されております。
約2000坪の敷地には、江戸後期から昭和初期にかけて建てられた歴史的建造物が当時のまま点在しています。
現在、その、建造物(大分市有形文化財酒造蔵をはじめ、母屋、離れ、大正時代洋館、蔵、長屋など)を活用し、飲食店(レストラン・カフェ)イベント、展示会、お土産販売、酒蔵見学など、自由に散策できる場所としています。
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